明治安田生命 J3 第10節

試合後 監督・選手コメント

石丸清隆 監督

ホームでの試合は１カ月前くらいまで遡ってしまっていたので、また応援してくれる方々に喜んでもらえるような試合をしようと送り込んだ。結果として勝てたことは良かったと思っています。ただ、内容としてはそこまで手放しに喜べる形ではなかった。最後の自分の采配も含めて反省しているところがあります。連戦のコンディションの問題がありながらもセットプレーで先制できたことは非常に試合を優位に進める要因になった。ただ、相手がシステム上の問題がある中でも状況をよく見ずに突っ込むというケースも多く、そこからカウンターを食らって自分たちからゲームを難しくした印象は少しありました。もう少し相手を動かしながら楽にゲームを進められたのではないかという印象がある。久々に試合に出る選手もいるし、初めて出た選手もいる。これから積み上げていかなくてはいけない中、それを勝ちながらできるという意味では結果として良かったと思います。

−−前半はシンプルに相手の背後を突くフィードが多かった。その狙いは？
相手の変化があれば、後ろがマンツーマン気味で来ると思っていたので、その背後を取れると思っていたので、相手の動きを見てやろうとしていました。ただ、あまり相手が変化していない中でボールをけっこう入れてしまっていた。そこはボランチも含めて、相手のスリーボランチの脇を冷静に使えばもっと楽にゲームを進められたと思っています。そこでボールを失って相手のカウンターを誘発させてしまったのは自分たちの問題だと感じている。

−−常にリードする中での試合の終わらせ方について。
ここ数試合どのゲームも入りは悪くなかった中、早い時間帯で点が取れていなかった。20分くらいのうちに先制できればかなり優位に進められると思っていた。今日の暑さも踏まえスイッチを入れていこうと話していた。そこでセットプレーから得点できたことは良かったこと。ただ、（3点リードした中での）終わらせ方で反省しているのは、やはりホームなのでもう１点取りにいくべきだったということ。そこは自分を見失っていたというか、僕の采配ミスだったとすごく反省しています。クリーンシートプラス、もう1点取りに行く形。圧されたとしても最低ゼロでしのぐ。スキがあったらもう1点取りに行くんだという形を模索できなかったのかなと。完全にゼロで守るとシフトした中での失点は僕の完全なミス。そこは選手たちのストレスを与えてしまったのかなと思います。

大澤朋也 選手

−−ケガで出遅れた中、ようやくつかんだ今季初得点。
正直ホッとしていますね。ずっとチームの力になれず迷惑をかけていたのが心苦しかったので。ラッキーゴールでしたけど、ゴールはゴールなので嬉しかったです。

−−コンディションも上向きになってきた？
最近はコンディションも上がってきて動けるようになってきたと自分でも感じているので、ここからもっと上げていけるように練習からやっていきたい。

−−ベンチでゲーム展開をどのように見ていた？
前節は2-0から失点して苦しい展開になったので、自分が入ったら3点目を取って試合を終わらせてやろうという気持ちだった。

−−ゴールの場面を振り返って。
（忽那）喬司君がインターセプトしてくれて、そのままボールを運んでくれた。クロスを上げるときに（松田）力君がニアで相手DFを引きつけてくれていたので、自分は空けてくれたスペースに入るだけでした。ボールも待っていたところに来てくれたし、あまり余計なことを考えず、ミートすることだけを考えました。上手く決まってくれて良かったです。

−−試合を終わらす得点がチームの課題だっただけに貴重な追加点となった。
3点目を取れるか取れないかで試合の動きは変わってくるので。とにかく良かった。自分自身もホッとしていますし、これからは余分な力が入らずにプレーできるかなと思っています。

田中裕人 選手

ケガなどがあってなかなかチームの中でやれていなかったけど、今日は自分自身気持ちが入るところがあったし、このチャンスをモノにしなければいけないと思った。最初の方はちょっとフワフワしてしまったけど、自分の持ち味を出せたところはあった。あまりチームでプレーできていなかったけど、今日で感覚がわかった感じもあった。自分ももっとそこに入っていかなければいけないと思っている。

−−今節は球際の局面でもチームとして負けていなかった。
後半の最後の方は押し込まれてセカンドが拾えていなかったけど、それまではセカンド、サードまである程度ボールに触れていたし、引っ掛けることもできていたと思う。ただ、そこからもう少しボールを大切にしていくのがこのチームのやりたいサッカー。まだまだ改善点はたくさんある。

−−球際での激しさが開幕当初よりもかなり増している印象がある。
まだやれているのはこの数試合だと思っている。もっと球際で勝てると思っているし、勝つことによって二次攻撃もできるので、球際で勝つという部分はまだまだ突き詰めていかなくてはいけない。もっとコンパクトにすればもっとボールも取れる。J3やJ2はセカンドで勝てるチームが上位にいると思っている。チームに上手い選手はいるけど、上手いプラスその部分が強ければより強いチームになると思っている。そこを突き詰めていけば6月も勝てる。その部分は自分が得意としているところなので、みんなに伝染していければと思っています。