明治安田生命 J3 第4節

試合後 監督・選手コメント

石丸清隆 監督

今季4節になって、ホームでやっとファン、サポーターに勝利を届けることができてホッとしています。選手もよくやってくれましたし、雨の中ですけど、応援の声も届いていましたので、愛媛FCファミリーの勝利かなと思います。
ゲームは比較的狙い通り進行できていました。ビルドアップもそこそこ上手く行っていたし、相手の圧力がかかってくると思っていましたけど、相手の足も上手く止めることができていたと思います。その中で先制点を取れたことが大きかったですけど、逆にそこが緩みになったというか、自分たちが勝手にボールを回せるかのような雰囲気を作ってしまっていた。そこで前に行く意識が若干弱まってしまい、イージーなミスから押し込まれ、クロスを折り返されて失点してしまいました。そこは自分たちで首を絞めたというか、相手を呼び起こしてしまった印象です。ハーフタイムではもっと得点を奪いに行く姿勢を要求したけど、前半でそれができていたら、もう少し楽にゲームが運べていたかなと思いました。相手もパワーがあるチームですから最後はパワープレーに来て、自分たちの身長の無さからかなりしんどかったですけど、そこも粘り強く対応できたと思います。

−−対戦相手はフィジカルを生かしたスタイルで、チームがやや苦手とするタイプだったが、今節の勝利で苦手意識は払拭できたか？
最後の状況を見れば、そこまで払拭できたとは言えないと思います。相手も終盤は身長の高い選手をどんどん入れてきていましたし、そこで身長が高い選手がいない中、どうしていくのかを模索するのは簡単なことではないと思います。ただ、相手2トップの圧力をどう封じるかは前半はかなりできていたかなとは思いますし、いまチームがやろうとしていることを踏まえると前向きな評価をして良いかなと。

曽根田穣 選手

−−自身、初のホーム・ニンスタで勝利を味わった。
ホーム3試合目でようやく勝てたし、自分にもチャンスは毎試合来ていたけど、それを決め切ることができていなかったので、今日はホッとしています。

−−得点の場面、自身がボールを奪ってからのカウンターだった。
時間帯的にも得点が欲しかったし、ボールを奪った瞬間に3対3になっていた。そこでボールを受ければ1対1になるので、とにかく仕掛けてシュートまで行こうと決めていました。良い感じに股の間を通ったし、逆サイドに低く打とうと意識していました。ポストに当たった瞬間、また入らないのかと焦ったけど、運よくそのまま入ってくれて良かったです。

−−地元出身選手としての重圧もあったと思うが、少し気分が楽になったのでは？
正直、自分が決めていれば楽に試合になったのにというのが前節もその前々節も続いていたので、責任というか、負い目を感じていたところはありました。ようやく勝利につながる得点を決めることができたことで本当にホッとしています。

−−前線からの守備も功を奏している様子だが。
前から守備で行くのは今季チームの立ち上げからマルさん（石丸清隆監督）がこだわっているところだったし、それが今節も得点につながり、なおかつ勝利もできた。もちろん反省すべきところもありますけど、良い意味で自信を持てているし、これで間違っていないと自分たち信じていくための良いきっかけになっていると思います。これからもこれを継続していきたいです。

−−ここからは自身も得点、アシストが増えていくきっかけもつかめたのでは？
本当にその通りです。前の選手は誰かが得点を取れれば楽になるし、とにかくチャンスで決め切る力をつけて、連勝し続けられるように頑張っていきたいです。

松田力 選手

−−自身の先制点の場面を振り返って。
モテ（茂木）から良いボールが来たんで、あとは僕のヘディングの技術でしっかり決めることができて良かったです。GKの位置を見るというより、自分の技術を信じて打ちました。

−−GKから手数をかけずに決めた得点はこれまで少なかったが。
相手もモテのところは蹴ってくるとは思っていなかったと思うし、そこは監督がいつも言っているスキを突くということができたかなと思っている。それで得点できたことで自分たちの自信にもつながりますし、良い形が出せたかなと思います。

−−自身、2試合連続で結果を出した。
前から守備で上手くボールを奪って、そこからのチャンスも増えていると思いますし、決定機もけっこうあった。そこを決め切る力をみんなが持ってやりたいし、僕だけじゃないというところを出していかないといけないし、僕のところに強くマークが来たときには他の選手が取ってくれないとチームも勝てなくなると思うので。そこはもっと練習からチームとしてゴールにこだわっていくことをやっていかなくてはいけないと思います。

−−今節はトップ下を置く形ではなく、（曽田）一騎と2トップを組む形だった。
相手がフィジカルで押してくるスタイルというのもあって、曽田を前線に置いて、僕のところだけに強く相手が来るのを分散させた形でもありました。そこは上手く行ったんじゃないかなと思います。特に2人で役割を決めていたわけではなかったけど、若干、一騎が落ちるくらいでプレーしていて、それが逆になったときには役割が逆になっていくというくらい。とにかくゴール前にどっちか一人はいるというのは常に心がけていました。