明治安田生命 J3 第8節

試合後 監督・選手コメント

石丸清隆 監督

単純に今節はホームなので、前節アウェイで取りこぼしたモノを何とか奪うことができた。勝点を取るんではなくて、勝点3を取るというゲームだったと思う。雨の中で後押ししてくれたサポーターもいますし、そのパワーをもらって選手は最後まで良く走り切ってくれた結果だと思います。サポーター含め、愛媛FCファミリーの勝利かなと感じています。
ゲームの方は初めから自分たちのリズムではあったけど、相手の緩さもあってボールも運べてチャンスっぽくなっていたところで決めきれていなかったという印象。サッカーにありがちな自分たちから難しいゲームにしてしまっていたなと。そんな中でビルドアップのミスから失点をしたところは発展途上のチームっぽいなという未熟さが出てしまったなと。ただ、いままでだったらそれで終わっていたところを後半、交代選手を含めて盛り返す力が皆さんの応援のおかげで出せたのかなと思います。それがチームの総合力を徐々に引き上げて行く要因にもなると。ただ、もっとクオリティを上げていくことはできると思うし、相手ディフェンスラインの前でターンもできたし、それに対して次の選手がもっと良い選択ができていたらかなり点を奪えていたと思います。あまりにもチャンスが作れそうだから仕掛けが早くなる。それがミスになってカウンターを食らうところは今日のゲームの反省点でもありました。あとは自分でもボールを運ぶということを意識させられればもっと押し込んだ状況でサッカーができたのかなと思います。そこはチームとして上積みしていかなければいけないところです。結果としてベン（ダンカン）が2点を決めましたけど、全員がゴールを目指した結果かなと思っています。

ベン ダンカン 選手

−−見事な2得点だった。自分のプレーを振り返って。
とにかく信じられません。何よりチームが勝てたことがとても良かったです。チームの勝利に貢献できて良かったです。

−−この試合にどういう気持ちで臨んだ？
石丸監督はとにかくゴールを決めて来いと言ってくれました。でも、まさか2ゴールも取れるとは思っていませんでした。

−−2ゴールともシュート意識の高さの賜物だったのでは？
1点目はオム（山口竜弥）がクロスを入れてくれて、たまたま目の前に良いボールが転がってきたので、ここでシュートを打たなきゃと無我夢中でした。それが上手く決まってくれました。

−−チームメートとの連係も良くなってきた？
関係ができるまでに時間はかかりましたけど、毎日練習で関わっているので、少しずつ良い関係性にはなってきていると思います。

−−これからどういう活躍をしたい？
とにかくJ2復帰を目指して頑張っていきたいです。

−−2得点を決めてからは自身が走るたびに観客が湧いていた。その気持ちは？
何よりファンが一番だし、最高です。ファンがいるからエネルギーをもらえるし頑張ることができます。それが自分たちを勝利に導いてくれます。

−−今日の活躍でチーム期待のニューヒーローになった。
僕はヒーローではないです。ただチームが勝てたことが嬉しいことであって、これからもチームが勝つことにフォーカスして頑張っていきたいです。

辻周吾 選手

−−チームとしては主導権を握れているが、思うようにゴール前に迫れない展開が続いていた。GKとしてはどう見ていた？
サッカーはそういうモノだと思っているので、そんなに焦ってはいませんでしたし、こんなもんだろうと平常心を保ち、いつか点を取ってくれると信じてプレーしていました。先に失点してしまいましたけど、逆転できる雰囲気もありましたし、選手からも良い声かけがあったので後半もチャンスはあると思っていました。

−−琉球は高い位置からプレッシャーをかけて来ようとしていたが、逃げずに後方からしっかりビルドアップできていた。
蹴るのは簡単。前を見ることは大事だけど、それが有効じゃないと思ってもどこが空いているかを冷静に判断できていました。最悪、GKは蹴れば良いだけだし、前にはしっかり収めてくれる選手もいます。だから余裕も持てますし、固くならずにリラックスして周りが見れていました。

−−徳重選手とポジション争いをする中、今節ではフィードも含め、自分の特徴を見せることができた。
相手も前から来ていたし、裏への狙いも持っていたので、状況に応じて一発のフィードを出そうという狙いもありました。相手も大きくクリアできないだろうし、その状況に応じて必要なキックを蹴ろうと思っていました。それができない場面もありましたけど、判断は間違っていなかったと思いますし、そこは少しは自信になりました。

−−自身、愛媛に移籍後のリーグ戦出場試合では良いプレーを見せながら勝利がなかった。初めての勝利を手にした。
ホームでプレーするのも初めてだったんです。全部アウェイでしたから。それでも勝てていなかったし、そこが自分の課題だと思っていました。究極を言えば悪いプレーをしてもチームが勝てば良いと思っているし、それが一番大事なこと。そういう意味では今日勝てたことは良かったです。もちろん自信にはなります。

−−チームメートに“このGKがいるから勝てる”と思わせることも大事。
GKの存在感や振る舞い方はすごく大事なことだし、それはいままで見てきた先輩を見ても感じていました。それこそ（徳重）健太さんを見ていても思うところだし、それは良い勉強になっていました。