明治安田生命 J3 第26節

試合後 監督・選手コメント

石丸清隆 監督

ここ数試合負けていない状況だけど、思うように勝ち点を積み上げられていない現状でもあって、このホームでは何とか勝ち点3を取ることが最大の目的でした。サポーターの後押しもありましたし、選手も最後まで走り切ってくれました。ある程度良いゲームができたんじゃないかなと思います。
ゲームに関して言えば、相手側がある程度ボールを持つ志向もありますから、そこへしっかりプレッシャーに行けばボールは取れるかなというのはありました。そこはこちら側の狙い通りの形でボールを奪えていた状況ですし、カウンターも打てていたというのはプランとしては狙い通りのゲームができた状況ではあったと思います。ただ、相手を押し込んだ状況の中で遅攻とカウンターのバランスをもう少し上手くやれば前半のうちにもう少し点は取れていたんじゃないかなと思います。そこはチームとして少し幼さがあるので、チーム全体としてすり合わせていなかくてはいけないなと思っています。
うちのチームはディフェンスがそこまで得意じゃないですし、特にボランチに言えることなんですけど、自分の伸び代を伸ばすためにやってもらいたいし、今日の試合はそこで成長するチャンスだと思っていました。そういう意味ではよくチャレンジしながらやってくれたんじゃないかなと思います。
本当は最終的に失点ゼロで抑えてクリーンシートで終わりたかったですけど、まだうちっぽいところは否めないので、そういう反省材料を生かしながら次に挑みたいと思います。

−−この試合、常に攻守両面で“ノンストップフットボール”を体現していた。
実際のところ、練習ではあまり上手く行っていなかったところがありましたけど、ゲームではもう少しハマるなという感じはありました。相手がビルドアップしているときがチャンスなんだというマインドを本当はもっと持って欲しかった。相手はマネジメントができていない感じでボールを動かしてきたりするので、相手がボールを持っているときの方がチャンスだとずっと言っていました。若干、前半は持井選手のところが捕まらないところはありましたけど、そこも自分らで誰がキャッチするのかなど、中でもコミュニケーションは取っていたみたいなので、そういう部分はチームとして成長してきたところかなと感じています。

−−3得点とも素晴らしい形でのモノだった。
相手はカウンターもそうですけど、クロスのところにも対応で若干難があると感じていたので、そこは狙いどころではありました。前にかかってくる分、ボランチの戻る場所も明確な感じがなさそうだったので、クロスも早いタイミングでスルーパスのように通していくとチャンスはできるかなと戦前から予想していました。そういうところは練習から取り組んでいましたし、そこが試合に出て良かったと思います。

深澤佑太 選手

−−今季ベストゲームだと言っても良い試合だった。
チームで試合前から言っていたんですけど、昇格に向けて今日勝てば抜け出せる大きな試合になると言っていた中で勝てたことは素直に良かったかなと思います。

−−この試合ではボランチに守備への意識の高さも求められた。
相手の強みは中央だと思いますし、特に相手のシャドーの選手にボールが良い形で入ればテンポが出てくると試合前から感じていました。逆にそこを潰せば相手の良さは出てこないと。だからそこの守備はキーになるとずっと思っていました。谷本よりも僕の方が守備面で求められる部分は大きいと感じているので、守備でしっかり潰す部分が出せて良かったかなと思います。中央のセカンドボールの回収も重要になると試合の中で感じ取って、そこでもしっかりファイトできたことも良かったところです。

−−ボールを持ちたいチームにボールを蹴らせる展開にさせた。その手応えもあったのでは？
相手が2トップになるまではほとんど崩されたところはありませんでしたし、失点しそうな場面は作らせていませんでした。

−−攻撃面でもかなり起点になっていた。1点目の場面のコンビネーションも良かった。
高い位置でボールを回収することができて、谷本がボールを持ったとき、狭かったですけど、自分の良さはバイタルエリアで違いを作れるところ。ファーストタッチでそこに入り込めましたし、そこで茂木選手も見えたので足元に早いボールを通せました。そこがゴールに繋がったという部分では、一つ自分の良さを出せた場面だったかなと思っています。

−−2点目の場面も自身がアシストした。
ディフェンスラインとGKの間が空くというのはスカウティングでわかっていたことでした。ボールを持った時、中に2枚フリーの選手がいたので、GKに取られないように早いボールを転がすことを意識して出すことができましたし、イメージ通りでした。

茂木駿佑 選手

−−素晴らしいコンビネーションから生まれた1点目をアシストした。
それ以前にも自分のところでチャンスがあってかなり怒られていたんですけど（苦笑）、（1点目の場面は）佑太（深澤）のパスがすごいキーになっていて、左で持つ自分の好きな形でもありました。中に入ってきてくれと思っていたら（松田）力君がしっかり入ってきてくれて合わせてくれましたし、良いゴールだったと思います。

−−この試合、かなり前線にボールが縦に入る回数が多かった。
相手の攻撃が特殊でサイドバックが中に入ってくる形だったので、逆に自分のところはフリーになると感じていました。そこでもうちょっと点を取れたかなという感じはありました。

−−ただ、3点目は落ち着いてニアにシュートを流し込んだ。
あの場面も本来なら相手サイドバックがマークにいるところでしたけど、沼津さんはカウンターであそこが空いてくるので、そこを（石浦）大雅が優しいパスを出してくれたので、あとは流し込むだけでした。

−−チームとして攻撃面がかなり成熟されてきた印象を受けた。
アイデアなどは試合を通して徐々に増えていっている実感もありますし、僕も外だけではなく中に入って相手センターバックとサイドバックの間でボールを受ければもっとクロスの距離感は近くなる。そういう成功体験を試合を通して次に生かせることもチームの成長に繋がると思う。

−−今日は3-0で勝てる感じはした？
チーム内でも複数得点、無失点で勝とうとずっと意識しているんですけど、最後のところで失点をしてしまえば気持ちも良くなくなってしまうので、そこは守備陣含めて引き締めていかなきゃいけないと感じています。