明治安田生命 J3 第16節

試合後 監督・選手コメント

石丸清隆 監督

前節、不甲斐ない試合をしてしまったというところから、何とかリバウンドメンタリティを持って今日のゲーム。ホームだし、内容も含めて自分たちのゲームにしようと臨みました。選手たちはよくメンタル的にも回復したし、コンディション的にも厳しい環境の中、よくやってくれたという印象です。もう少し得点を奪えていたら楽なゲームになったという印象を受けますけど、相手のシステム上、中盤のエリアがかなり空くというところは上手く取れていたと思います。そこから背後を取って、早いタイミングでのクロスの狙いはけっこうできていたのかなと。あとはスイッチが入ったところでもう少し押し上げを早くすればカウンターをそんなに受けなかったのかなと思いますし、まだイージーミスも多い。欲を言えばそういった精度や細かいところはもっと詰めていかなければいけないと思いました。ただ、前節のゲームからすれば格段に上昇したという印象はあるので、これに慢心せず次も勝てるように準備したいと思います。

−−立ち上がりから守備がしっかりハマっていた印象があったが？
相手がボールを大事にするということで、今回は前からハメていくという選択をしました。選手もかなりハードワークをしなければいけないですけど、前から行った方が得だという話を選手にしました。（守備を）何回か外されたりしましたけど、全体的には上手くできていたのかなと。相手はアンカーの選手を使って守備を外しにかかるチームだったので、そこを上手く消していければと思っていました。本当はもう少しキレイに取りたかったんですけど、ボールを取ることが目的なのではなくゴールを奪うことなので、ゴールを奪いに行くための守備をもう少し上げていかないといけない。強度があればもう少しボールを取れていたという印象もありました。

−−完敗を喫した前節と比べて一番大きく変わったところは？
一番違っていたのは気候だと思うんですけど（笑）。うちのチームにとってはかなり耐えがたい暑さだったと思うので。コンディションの持っていき方がも今週はかなり気をつけてやってきたし、ある程度ボールの動かし方がも整理してやってきたので、そこを上手く体現できたところはあるのかなと思います。

佐々木匠 選手

−−決勝点の場面を振り返って。
（近藤）貴司君がいい感じでサイドから抜けてくれたことと、その前に（矢田）旭さんがサイド落ちを上手い形でやってくれた。それはチームとして今週狙っていた形だった。ボックスの中に貴司君が入ってくれたけど、その前のタイミングでボールをもらっていたら僕は角度がなく、相手も見えにくい感じだったけど、一個運んで奥に入ってくれたことで相手も見れたし、角度も良かったので冷静に押し込むとことができたと思っています。
前半、（松田）力君がニアで潰れていて自分たちも早いタイミングでニアを取りに行こうとしていたけど、それがあったからこそ後半はその後ろが空いてくるかなと思っていたし、その通りマイナスのところで取れたので良かった。

−−久しぶりの先発出場。気持ちも入っていたのでは？
なぜスタメンで使ってくれないのか（笑）。でも、それは口だけで言っていてもダメだと思うのでここで結果を出せたことは良かった。ただ、まだまだ自分はこんなモノじゃないと自分で見つめ直しながらチームを引っ張っていくくらいの気持ちでやっていきたい。

−−久しぶりにチームはトップ下を採用した。
最近はずっと2トップっぽい感じでチームはやっていたけど、今日はトップ下に付けさせてもらった。ここで結果を出さなかったらまた2トップに戻されると思っていた。今日は内容も良かったと思うし、ボールもしっかり回せていたので、そこは良かったかなと思います。

田中裕人 選手

−−前節の敗戦を糧にやり返した試合となった。
前節は応援してくれている人たちに申し訳ない試合内容だったので、ここで払拭するしかなかったと思います。ただ、今日は攻撃のところも前半から整理してやれていたし、何よりチャンスが多かった。シュートもたくさん打てた。夏だから走れていないと言われるんじゃなくて、気持ち部分であの試合ではそれぞれが思うところがあったと思う。それがプレーに出たと思います。

−−自身もプレーも気持ちが入っていた。
このゲームは守備のところもそうだけど、ビルドアップのところが整理されていたし、それは練習でも取り組んでいたところ。僕はそこにけっこう気を使ってプレーしていた。まだ上手くいかないところもありますけど、何回かは上手くいくところもあったし、そこには手応えもあるし、課題に感じるところもあります。

−−自身、貴重な追加点を決めた。
あの場面はさっき映像を見てみたけど、特に何も（感想は）ないです。GKは見えていたけど、あの場面は飛び込んでいくところ。1-0だったので、あそこでもう1点取れたら全然違うと思っていたから何が何でもとりあえずボールに触ることだけを考えて蹴っただけ。よく入ったなと思いました。あのまま残り時間を1-0で進むのと2-0になるのでは全然違ったので、あれが決まって良かったです。

−−今節では矢田選手とボランチを組んだ。意識したところは？
どちらかと言えば僕がアンカー気味になって、（矢田）旭は攻撃のところでのセンスが僕とは全然違うので、旭と（佐々木）匠がボールを触れる分、そこで攻撃にリズムが生まれた。（矢田が）いろんなところに顔を出してくれてすごくやりやすかった。スムーズにプレーできた分、守備も締まっていたと思う。課題はありますけど、プラスに捉える部分は確かにありました。