明治安田生命 J3 第19節

試合後 監督・選手コメント

石丸清隆 監督

内容はそんなに良くなかったですけど、勝てたことは大きいかなと思います。サポーターの後押しがあったおかげだと思います。ただ今日はゲームの入りもそんなに良くなく、イージーミスもあったり、奪ったボールを相手にパスするなども頻繁に見られた締まりのないゲームになってしまったことは反省材料だと思います。2点取れたというのあるし、結果的に無失点で抑えはしましたけど、反省材料の方が多いゲームでした。ただ、簡単に勝てるゲームはどこにもないと思っています。自分たちのやるべきことをしっかり見つめ直し、良い準備をしていきたい。次の試合まで2週間あるので映像を見返して修正できるところはしっかり修正して準備をしていきたいと思います。

−−反省材料はあるにしても、先制したあとの緩みもなく、90分間通した試合運びも悪くなかったのでは？
交代のカードを上手く切れたというのもあるし、相手がある程度ボールを大切にするというところから逆算して、前から守備に行った方が得だなというところからスタートはしていました。前からプレッシャーに行った方が得点に繋がるチームだと踏んでいたので、その点についてはやり切れた感はあります。ただ、その後に奪ったボールをまたすぐに相手にパスしてしまうところは非常にもったいなかった。そこはまだやらなければいけないことも多い。

−−内容面に満足できないながらも勝ち切れるようになっているが？
それはスキがどちらが多いかというところでもあるし、こういう展開でも我慢強い試合が徐々にできるようになってきたのかなと思います。以前だったら自分たちからスキを与え、どんどん悪い流れになってしまっていたところが、いまはみんなで何とか持ち堪えている。ハーフタイムでも選手たちからもっと締まりのあるゲームをしようぜ、っていう声も出ていました。自分たちがどうしなきゃいけないかということは少しずつ理解しながらやれているし、少しずつ前身をしているのかなと思います。

近藤貴司 選手

−−カウンターから見事な得点を決めた。
シュートを打つときは（小原）基樹や（鈴木）大誠が回ってきてくれました。ちょっとそっちに寄ったところでコースも空いたのでシュートが打てたので、その2人には感謝しています。

−−守備でも高い位置からプレッシャーをかけ、優位に立てていたのでは？
相手は上手くいっていても、そうでなくても繋いでくるサッカー。そこはわかっていたので何回かは前でカットしてチャンスもあった。だからこそ、そこで仕留める。もしくはビッグチャンスにするところの精度を高めることや、ボールを動かすところでもう少しポケットを取りたかったなと感じています。

−−ゲーム内容に納得行かなくても試合を掌握する部分はできていたのでは？
相手のクオリティに助けられたところもありますし、自分たちもあまり良くなかったけど、最終的には一人ひとりのクオリティで何とかやったという感じがします。もう少し動かしのところだったり、ビルドアップのところからもっと上手くやれれば良かったです。

−−上位との勝ち点差も徐々に縮まってきた。
やはり差が縮まってくると上はプレッシャーを感じてくると思う。そこで自分たちは常にプレッシャーをかけ、なおかつ直接対決で上回って上に行けるイメージを持ちながらみんなでやっていきたい。

田中裕人 選手

−−試合を振り返っての感想は？
内容は良くなかったというか、攻めているけど攻め切れていない。イージーミスで変な取られ方をしてカウンターを受けるとか、集中していないような守備もあったと思います。ただ、こういう夏のゲームでは起こり得ることだとも思っている。でも、そこで負けたらいままでの愛媛だと思われるし、ここで勝ち切っているという子をプラスに捉えないと。いくら内容が悪いと言っても、勝ったことをプラスに見ていかないと残っていけないと思います。

−−チームとして高い位置からの守備が機能していた。
前半は特に前からのプレスでボールを奪えた回数は多かったと思いますけど、シュートで終わる回数は少なかった。守備で狙い通りハメたけど、そのあとの質が低かったというところが内容の悪さに繋がっってきていたのかなと思います。

−−試合全体の運び方については。
2点目を（横谷）繁君が取ってくれたことでチームの雰囲気は変わったし、かなり楽になりました。僕は6年愛媛でプレーしているからわかるけど、いままでの愛媛ならあそこで1点を守り切る意識になり、1-1にされていてもおかしくなかった。ただ、いまの愛媛はこういう試合で2点目が取れる。

−−ここまでリードをしてから守備で重くなる展開になりがちだったが、この試合ではそれがなかった。
相手が下がって繋ぐチームだったので、それが大きかったと思います。僕らが前から守備に行けるきっかけがあった。自分らアクションで行けていたところもあったし、相手がミスした場面で行くところもあった。例え相手が蹴ってくるチームでも規制をかけてやれるチームが昇格できるチームだと思っている。